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環境経営

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大気汚染防止

2008年度の排ガス排出量は約7,472百万m3(国内7,461百万m3、海外10.5百万m3)で、国内の排ガス排出量は、前年に比べて約10%減少しました。

国内の窒素酸化物の量が前年比で6.2%増加しましたが、硫黄酸化物およびばいじんの排出量は前年に比べて減少しました。

〈 年間排出量の推移 〉
グラフ
〈 物質別排出量の推移 〉
グラフ

水質汚濁防止

2008年度の排水量は約125百万m3(国内125百m3、海外3.3千m3)でした。

水資源については、循環利用の促進やプロセス改善によって排水量を減少させる努力を続けてきており、これにより2008年度の排水量は前年に比べ約2.2%減少しました。

国内におけるBOD(生物化学的酸素要求量)の排出量は前年比で24%減少しましたが、COD(化学的酸素要求量)の排出量は4.2%増加しました。

〈 年間排水量の推移 〉
グラフ
〈 BOD、CODの排出量 〉
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化学物質管理(PRTR対象物質)

DOWAグループでは、特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法)に基づき、各工場においてPRTR法対象物質の環境への排出の削減に努力しています。

2008年度は、特に小坂製錬におけるプロセス変更により、アンチモン、鉛、砒素の量が大幅に削減されました。

単位:t

政令
番号
第一種化学物質名 排出量 移動量
大気 水域 土壌 自社埋立 下水道 事業所外
1 亜鉛の水溶性化合物 - 6 - - - 26
16 2- アミノエタノール - - - - - 0.3
25 アンチモン及びその化合物 0.1 0.3 - 120 - 1
43 エチレングリコール - 0.05 - - - 5
47 エチレンジアミン四酢酸 - 0.1 - - - 22
60 カドミウム及びその化合物 0.03 0.04 - 71 - -
63 キシレン 0.3 - - - - 7
64 銀及びその水溶性化合物 0.1 0.1 - 7 - 0.2
68 クロム及び3 価クロム化合物 - - - 4 - 1
85 R-22 - - - - - 4
89 トルエン 5 - - - - -
100 コバルト - - - - - 4
108 無機シアン化合物 - - - - - 0.01
121 R-12 - - - - - 3
175 水銀及びその化合物 - 0.0003 - 1 - -
178 セレン及びその化合物 0.1 0.2 - 10 - -
198 1.1.5.7- テトラザトリシクロ - 0.04 - - - 225
207 銅水溶性塩 - 0.4 - - - 22
217 R-11 - - - - - 9
227 トルエン - - - - - 10
230 鉛及びその化合物 0.3 0.01 - 1,100 - 31
231 ニッケル - 0.02 - - - 58
232 ニッケル化合物 - - - - - 0.02
243 バリウム化合物 - - - - - 16
252 砒素及びその無機化合物 0.1 0.01 - 665 - 2
253 ヒドラジン - - - - - 1
283 フッ化水素及びその水溶性塩 1 28 - - - -
304 ほう素及びその化合物 - 7 - - - 11
311 マンガン及びその化合物 - 7 - - - 1.028
単位:mg-TEQ
179 ダイオキシン類 0.07 0.004 - - - 14.03

 

□ PRTR対象物質の適正管理・削減への主な取り組み

  • 法定基準より厳しい自主管理規準の設定・管理(エコシステム山陽)
  • PRTR対象物質排出量の少ない製造方法/プロセスへの切り替えによる鉛の削減(新日本ブラス)

廃棄物

2008年度の廃棄物発生量は約359千t(国内359千t、海外0.1t)で、国内における廃棄物発生量は、前年に比べ32%減少しました。これは主に、小坂製錬における新型製錬設備への転換により、鉱さいの発生量が大幅に削減されたことによるものです。

廃棄物の種類としては、産業廃棄物が89%、一般廃棄物(事業系)が11%で、産業廃棄物の内訳として主なものは、汚泥(26%)、燃えがら(25%)、鉱さい(20%)、ばいじん(11%)となっています。廃棄物を削減するための取り組みとしては、生産工程からの副生物のリサイクル、工程の効率化、歩留まり率の向上などを行っています。

〈 年間廃棄物発生量の推移 〉
グラフ
〈 廃棄物の内訳 〉
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〈 産業廃棄物の内訳 〉
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リサイクル

2008年度のリサイクル量は495千t(国内495千t、海外0.6t)で、国内におけるリサイクル量は、前年に比べ約23%減少しました。これは主に、処理土壌や鉄スクラップの減少によるものです。

リサイクルの内訳としては、マテリアルリサイクルが91%、サーマルリサイクルが9.1%で、マテリアルリサイクルの内訳は、主に土壌(69%)、石膏(18%)、金属類(7.1%)となっています。また、サーマルリサイクルの内訳としては、主にシュレッダーダスト(71%)、廃プラスチック類(7.9%)となっています。

〈 年間リサイクル量の推移 〉
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〈 リサイクル方法 〉
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〈 マテリアルリサイクルの内訳 〉
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温室効果ガス

2008年度のDOWAグループ全体での温室効果ガス排出量は約1,246千t(国内1,239千t、海外7.3千t)で、 国内における排出量は前年に比べて3.3%減少しています。一方で、売上高当たりの原単位は、金属価格の下落により上昇しました。

排出量の面ではDOWAメタルマインが最も多く、次いでDOWAエコシステムが大きな割合を占めています。

一方、発生源の面では、電力起源の排出が最も大きく、全体の52%を占めています。

また、環境事業である外部からの廃棄物の焼却処理に起因する二酸化炭素の排出が大きいことが特徴となっています。2004年度以降、社外から受け入れた廃棄物の焼却に起因する二酸化炭素の排出量は、年間で40万t程度にもなって います。このような排出については、受入側のコントロールによる削減は困難です。そのため、廃棄物焼却熱を使った発電や蒸気利用などのサーマルリサイクルを進め、有効利用を図っています。

また、オゾン層の破壊をもたらすフロン類や温暖化の原因となるHFC、PFCなどの代替フロン類についても、廃棄物の焼却熱を利用して破壊処理を行っています。

さらに、機器・プロセスなどのインバーター化、一部燃料の天然ガスへの転換、太陽光発電設備の導入をはじめ、輸送の面では二酸化炭素の排出が少ない鉄道や船舶へのモーダルシフトや、集荷・集配における輸送の効率化、低公害車の導入などを推進しています。

〈 年間温室効果ガス発生量の推移 〉
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〈 年間温室効果ガス発生量の推移(起源別) 〉
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〈 温室効果ガス発生源の内訳 〉
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■算定根拠

二酸化炭素排出量の算定にあたっては、温対法における排出係数を使用しています。廃棄物由来の二酸化炭素排出については、受入量に廃掃法区分に基づく項目ごとの排出係数を乗じて算定しています。また、電力排出係数には、温対法の全国一律の排出係数である0.555kgCO2/kWhを適用しています。このため、行政などへのDOWAグループの報告値とは必ずしも一致しない場合があります。


□ 地球温暖化防止への取り組み

 
省エネルギー活動 ◯設備の出力、回転数の制御  ◯生産体制   
◯生産効率の改善
◯高効率タイプの照明器具への切り替え
◯インバーター制御の導入  ◯廃熱ボイラによる発電
 
再生可能エネルギーの導入

◯太陽光発電 ◯グリーン電力(太陽光発電)の購入
◯ペレットストーブの導入

 
CO2排出の少ない
燃料への転換
◯LPG から電力への転換
◯ガソリン、A 重油から天然ガスへの転換
 
運輸における活動 ◯船便や鉄道輸送への切り替え
◯集荷・配送における効率化
◯低公害車の導入(電気自動車、ハイブリッド車、低燃費車)
 
その他、身の回りの活動 ◯工場屋根の断熱塗装  ◯無人時の消灯・節電
◯エアコン温度設定管理   ◯アイドリングストップ
 

Topics トピックス

みんなで進める温暖化対策

写真社内マニュアル

■チーム・マイナス6%への参加
DOWAグループでは、2008年6月より、京都議定書の目標を達成するための国民的プロジェクト「チーム・マイナス6%」に参加しています。

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冷暖房の温度調節、クールビズの実施などに加え、名刺や会社案内にチーム・マイナス6%のロゴを使用するなど、社内外の啓発にも努めています。


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■DOWAエコファミリー
DOWAグループでは、社員の家族も含めた温暖化対策に取り組んでいます。2008年10月より、環境省「我が家の環境大臣」に企業としてチーム登録を行いました。社内イベントや社内報などで募集告知を行い、家庭でのエコ活動、省エネによる二酸化炭素削減に取り組んでいます。

※我が家の環境大臣
http://www.eco-family.go.jp/index.html


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