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フロン破壊処理で温暖化対策にも貢献

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地球温暖化の問題は、先進国、開発途上国を問わず、地球規模で人々の生活と生態系に大きな影響を与えます。

DOWAグループでは自社からの二酸化炭素排出削減に努力するとともに、廃家電や廃自動車からのフロンおよび代替フロンの適正な回収・破壊処理を通じて、温暖化防止とオゾン層破壊防止に貢献しています。

フロンの回収

冷蔵庫やエアコンの冷媒やウレタンなどの断熱材には、フロンや代替フロンが使用されています。その中には、二酸化炭素の「12〜12,000倍」の温暖化効果を示すHFC類や「4,600〜14,000倍」の温暖化効果のあるCFCなどが含まれています。

エコリサイクルやアクトビーリサイクリング、オートリサイクル秋田では、これら廃家電や廃自動車に使用されているフロンや代替フロンを、安全かつ確実に回収しています。

特に、エコリサイクルにおいては、廃家電の冷媒フロンだけでなく、冷蔵庫のドアや本体などの破砕時に、破砕された断熱材から発生するフロンについても回収しています。

フロンの破壊処理

DOWAグループでは、1996年に環境庁(当時)および秋田県から「フロン等破壊モデル事業」を受託して以来、これらフロン類の破壊処理を行ってきました。

DOWAグループの方式はロータリーキルン法と呼ばれるもので、廃棄物を焼却する際の排熱を利用してフロン類の破壊処理を行うため、エネルギーを新たに投入する必要がありません。

また、フロンは1,000℃以上の熱で処理され、 99.99%以上が分解されます。

このような破壊試験結果を踏まえて、「ロータリーキルン法によるフロン破壊処理ガイドライン」が策定され、DOWAグループはフロンの処理方法の普及に大きく貢献しました。

現在、エコシステム秋田、エコシステム千葉、エコシステム山陽の3事業所において、フロン類破壊業者の許可を取得し、廃棄物の焼却熱の有効利用によるフロンガスの熱分解処理を行っています。

2008年度には二酸化炭素換算で9.4万t相当の フロンおよび代替フロン類の破壊処理を行いました。

グラフ

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