ESGライブラリ

サプライチェーンマネジメント

DOWAグループでは、サプライチェーンにおける CSRの重要性について、お取引先にもご理解をいただくことでパートナーシップを強化しつつ、さらなる CSRの向上に取り組んでいます。

また、サプライチェーン全体で生物多様性・生態系に配慮した事業活動を行うことで、生物多様性の保全に取り組みます。

サプライヤー評価

当社では、CSR調達方針、行動規範などを取りまとめた「DOWAグループCSR調達ガイドライン」をお取引先に配布し、当社のサステナビリティについての考え方への理解とガイドラインへの順守を求めるなど、サプライチェーン全体でサステナビリティを推進しています。特に新規の取引開始などの機会には、お取引先へ当社のCSR調達の考えを伝えるとともに、ガイドラインをご案内し遵守をお願いしています。また、方針類はWebサイトを通じて広く公表しています。

当社指定のチェックリストに基づきお取引先が行う自己診断結果などから環境側面、社会側面等について確認することで監査する仕組みを2015年度に構築しています。

2021年度におきましても主要取引先および新規取引先約100社にセルフチェックリストを配布し、回答企業にはフィードバックレポートを通じて、当社からの期待や改善の要請についてお伝えしました。なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から監査は実施しませんでした。また、当社自身もサプライヤーとして、お客様からCSR調達の要請を受けることがありますが正しく理解し迅速に対応するため、DOWAホールディングスや事業会社、製造子会社の営業、製造、調達、人事、総務、サステナビリティ等、各部門が連携して対応しています。

サプライチェーンにおける社内研修

DOWAグループでは、調達活動を行う際に、CSR調達方針、CSR調達ガイドラインの示す精神を調達活動に反映するため、毎年1~2回程度、グループ内の購買担当者会議において、CSR調達に関する勉強会を開催しています。サプライチェーン上のサステナビリティリスクについて情報を共有し、マネジメントの重要性などについて学ぶことで、意識の向上を図っています。

セルフチェックアセスメント

DOWAグループでは、サステナビリティ活動におけるお取引先の取り組み状況を継続的に把握・評価するため、セルフチェックリストによるアンケートを実施しています。

セルフチェックリストは、自社のサステナビリティの推進の仕組みと実態把握について、お取引先自身が自己評価を行うものです。結果については分野別の取り組み状況を示したフィードバックレポートを送付し、サステナビリティの取り組みが不十分と考えられる項目があるお取引先には、より積極的に取り組んでいただけるよう要請しています。

CSR監査

重要な調達先については、実際に訪問し当社のCSR調達の考えをお伝えするとともに、CSR調達ガイドラインとの適合性確認を行っています。訪問先では、まずサプライチェーンを巡る課題や社会背景などのご説明と当社の取り組み内容をお伝えし、アンケート結果に関するヒヤリングと書類確認、サイトの安全や環境の取り組み状況について確認を実施しています。また、今後のサステナビリティの取り組みに活かしていただけるよう、監査結果は報告書に取りまとめてご確認いただいています。また、この訪問確認では、サステナビリティ部門、調達部門で構成したチームが監査を行いますが、対象となる資材を使用する当社工場の担当者もメンバーとして参加することで、お取引先との信頼関係の強化とCSR調達活動のさらなる社内浸透を図っています。

今後もサプライチェーンにおけるサステナビリティの重要性について、お取引先にもご理解いただくことでパートナーシップを強化しつつ、さらなるCSRの向上に取り組みます。

事業継続計画(BCP)の取り組み

当社では、大規模地震に加え、近年増加している台風、集中豪雨などの自然災害、また、感染症のパンデミックに対応する事業継続計画(BCP)を地域・事業所別に策定し、非常時における事業活動継続のためにリスクを回避する取り組みを行っています。B to Bビジネスを主とする当社グループにとって、サプライチェーンの途絶は納入先であるお客様の生産・販売へ与える影響が大きいため、主要なお取引先にはCSR調達を通じて災害発生時の速やかな事業復旧・継続に関するBCPの策定状況を確認しています。

外部団体での取り組み

CSR調達における協働の取り組み

当社は、2009年3月に国連グローバル・コンパクト(UNGC)に賛同・署名しており、UNGCが掲げる「人権・労働・環境・腐敗防止」の4分野における10原則を尊重し、社会の持続的発展に向けた取り組みを進めています。また、UNGCの日本におけるローカルネットワークであるグローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)の活動にも積極的に参加しています。GCNJの「サプライチェーン分科会」のメンバーとして2017年より参加しており、UNGCの掲げる4分野10原則精神をサプライチェーンに反映するため、参加企業各社と共にCSR調達の啓発ツールやCSR調達担当者の実践ツール制作をしております。

GCNJサプライチェーン分科会の詳細は、以下をご参照ください。