ESGライブラリ

生物多様性

DOWAグループでは、生物多様性基本方針に基づき、事業活動が生物多様性に与える影響の最小化を図るとともに、社会貢献活動を通じた生物多様性の保全を進めています。

生物多様性の取り組み

鉱山開発における生物多様性の保全

当社は亜鉛の長期的な安定供給のため、亜鉛鉱山の探鉱・開発案件を推進しています。鉱山開発・操業は自然環境や地域社会へ与える影響が大きいことから、生態系や水環境などに十分に配慮しています。現在開発を進めている海外鉱山においても、探鉱段階から生態系調査や水質などの定期的な環境モニタリングを適切に実施しており、環境への負荷を最小限に抑える取り組みを行っています。

鉱山開発における生物多様性保全

水質・生態系モニタリング(海外探鉱プロジェクト)

調達における生物多様性への配慮

森林資源である紙の供給は重要な生態系サービスの一つであり、気候変動や廃棄物なども関わる課題です。当社の製造事業は非鉄金属を中心としているため、水を除き主な原材料に生物資源は使用していませんが、国内外すべての事業所において紙を使用しており、グループ全体では毎年大量の紙を購入しています。このためコピー用紙やパンフレット類には古紙や森林認証材パルプを配合した紙を採用し、生物資源の持続可能な利用に取り組んでいます。

用紙の調達先選定時には、用紙そのものの環境性に加え、CSR調達方針に基づいて調達先企業が「責任ある用紙調達」を通じて生物多様性に配慮していることを確認しています。

「責任ある用紙調達」確認事項
  • 木材原料の調達方針を定めている
  • 木材原料の合法性を確認する管理体制を構築し、運用している
  • 原料パルプの調達先に関する情報を提供できる

トピックス

秋田県小坂町の森づくり

明治時代からの鉱山・製錬業による森林伐採と排ガスの影響で広い範囲の森林が失われた小坂では、戦後ニセアカシアや杉の植林によって緑化が進められました。しかし、ニセアカシアは繁殖力が旺盛なものの寿命が比較的短い樹種であり、成長の衰退期に移行しつつあります。DOWAグループでは、2006年に植樹を開始するにあたり、人工林とは異なる人の手による維持管理を必要とせず、自然で安定した森を作ることを目標とし、地域本来の植生を回復する「ふるさとの木によるふるさとの森づくり」に取り組みました。

(公財)国際生態学センターの指導のもと、2018年までに約25種、17万本の植樹を完了しています。1年目に植樹した苗木は大きく成長し、現在では小さな森の様相を示しています。

持続可能な水処理~ビオパレット~

埼玉県本庄市のDOWAハイテック社内では、植物群や水生物、昆虫、微生物などの生息場所を人工的に作り出し、自然の浄化能力を適用して水質浄化を行う環境に優しい排水処理施設を設置しています。この排水浄化施設は、植栽された植物が四季折々の花を咲かせ、彩画絵の具のパレットのようになってほしいという思いを込めて、「ビオパレット(ビオ(生物の意味のBio)+パレット)」と名付けています。排水がビオパレットを通過することにより、水の汚染指標であるBOD濃度は10〜20㎎/Lから3㎎/L未満に低下し、有機汚染物質が大幅に除去されます。また、このビオパレットには、トンボやメダカなど様々な水辺の生き物のほか、植物の葉や花にも昆虫が集まり、様々な生物を育む場所にもなっています。

これまで埼玉県知事や小学生など、大勢の方々が見学され、生物を用いた浄化技術への関心の高さを実感しています。

持続可能な水処理~ビオパレット~