ESGライブラリ

品質管理

基本的な考え方

当社は、モノづくりをするうえで「品質」を重要な経営基軸として位置づけ、品質保証方針を掲げています。主要製造工場は、品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001等の認証を取得し、PDCAに基づき継続的に運用することで、製品およびサービスの品質の向上に努めています。品質保証の強化に向けた取り組みとして、調達品の品質確保にも力を入れています。サプライヤー各社にご協力いただき、品質・技術の側面から、適切な頻度でサプライヤー調査や監査を実施して原料や副資材などの品質確保を図っています。

また、お客様からいただいたご意見やお問い合わせに対しては、迅速に適切な改善を図ることで、ご満足いただける製品の供給に努めています。情報共有・管理システムの整備を図り、事業所ごとに集められた情報を分類・分析し、評価を実施し、商品・サービスの改良・改善や開発につなげています。

推進体制

当社グループは社長をトップとする品質保証体制を構築し、お客様からの品質に関するご意見、ご要望に適切に対応しています。2021年4月よりHD品質保証部を設置し、グループ全体での品質リスクマネジメント体制のさらなる強化を図っています。また、品質に関する教育について、ガバナンス・コンプライアンスを含む全社教育システムの構築を図り、品質保証責任者に対する事業横断的な品質教育や、新入社員への品質コンプライアンス教育を開始しました。2022年4月に新設されたサステナビリティ委員会において、品質に関する中長期的なリスクマネジメント課題や施策の進捗状況に関して、グループ横断的な議論を行っています。

仕組みの強化

品質保証責任者会議

グループ全体で品質保証に関する課題や進め方を議論するため、2022年度にHD品質保証部と、各事業会社および各事業サポート会社の品質保証責任者が出席する「品質保証責任者会議」を設立しました。2022年度は、四半期ごとに国内4拠点(名古屋、秋田、東京、浜松)で開催し、品質保証に係る仕組みの構築、課題の共有などを行いました。

品質保証地区会議

当社グループの各製品・サービスの品質保証は、各製造拠点の品質保証部門が担っています。しかしながら、拠点ごとに品質保証部門は一つしかないため、情報共有が難しい状況にありました。そのため、各拠点の品質保証部門同士がグループ横断的に情報交換を行い、人材交流を行う場として品質保証地区会議を2022年度に設置しました。品質保証地区会議では、各製造拠点が抱える課題等の発掘、HD品質保証部による課題対応・支援を目的としています。

目標と実績

当社グループの主要な製造工場においては、品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001の認証を取得し、PDCAに基づいた継続的な運用を行っています。「中期計画2024」では、最終年度である2024年度までに、グループ内の製造事業所の80%がISO9001/OHSASに準拠したマネジメントシステムを構築・運用している状態を目指します。

主な施策 指標 目標
ISO9001/OHSASに準拠した「仕組み」の構築 製品を持つ事業所の準拠率 80%
(2024年度)
品質保証教育の確立 教育受講者数 累計350名
(2022~2024年度)