ESGライブラリ

環境保全

水資源の利用に関する基本的な考え方

DOWAグループでは、毎年国内外の生産拠点での水使用量に加え、取水源と排水先の状況の把握を行っています。設備改善やプロセス内での循環利用を行うことで、グループ全体で取水量の削減に向けた取り組みを推進しています。

水資源の利用

使用量および取水量

当社グループの水資源の用途は製錬部門と自家発電で使用する冷却水が最も多く、これらには海水を利用しています。

排水量

投入量と同様に、排水量が最も多いのは製錬部門における冷却水への海水利用であり、使用後に水質を確認したうえで、元の海域に戻しています。各事業所では、排水管理を確実に行い、排水規制の遵守だけでなく、厳しい自主基準を設けるなど水質の保全に取り組んでいます。

水資源の利用に関する取り組み

取水量削減への取り組み

生産プロセス内で使用をした水の循環利用や節水の徹底を推進し、グループ全体で取水量の削減に向けた取り組みをしています。

休廃止鉱山および鉱さいダムの管理

現在、20か所以上の休廃止鉱山と30か所以上の鉱さいダムを運営・管理しており、その大部分は休止または廃止の状態です。また、鉱山諸法・制度よりも厳格な自主管理基準を用いた管理を行うことにより、公害防止や安全性の維持・向上に努めています。

休廃止鉱山および鉱さいダムの管理

水資源の管理

休廃止鉱山では、酸性水や重金属を含む坑内水が坑口から流出し、水質悪化や農用地の汚染を引き起こすおそれがあります。現在、当社が保有する休廃止鉱山と鉱さいダムにおいては、鉱山諸法・制度よりも厳格な自主管理基準を定め、健全な水循環と持続可能な水利用環境の維持に取り組んでいます。

休廃止鉱山、鉱さいダムの安定性維持

坑排水処理場や鉱さいダムの施設は、公的機関である各地の産業保安監督部によって不定期に検査が行われます。当社が運営および管理するすべての休廃止鉱山および鉱さいダムは、鉱山諸法・制度よりも厳格な自主管理基準を用いた排水処理などの管理を実施しています。また、操業が停止した休廃止鉱山および鉱さいダムについては覆土および公害防止工事の実施や植生による緑化などのリハビリテーションを完了し、安定した状態を維持しています。当社は使用中の鉱さいダムを含めて箇所別の点検項目と頻度を定め、有資格者が閉塞済みの坑口や鉱さいダムの法面や暗渠(あんきょ)などを巡回点検することにより、劣化箇所の早期発見と修復を行い、安定的な状態を維持できるよう努めています。

休廃止鉱山、鉱さいダムの安定性維持