DOWA CSR報告書2019

編集方針

TOP MESSAGE

社長緒言ステークホルダーの皆様へ

全てのステークホルダーと誠実でオープンに
向き合うとともに、本業の進化を通じて
サステイナブルな社会の実現に貢献し続けます。

DOWAホールディングス株式会社
代表取締役社長
関口 明

創業以来の精神を受け継ぎ、進化させ、
様々な社会課題の解決に注力します。

サステイナブルな社会の実現に向けて

 当社は、明治17年(1884年)に鉱山業として創業しました。社会の進歩に合わせて事業内容を変え、現在は、環境・リサイクル事業、製錬事業、電子材料事業、金属加工事業と熱処理事業を展開しています。
 これら5つの事業は、それぞれの事業領域において現代社会が抱えるいくつもの社会課題の解決に向けた様々な取り組みを支えています。マテリアルリサイクルの展開や産業廃棄物の無害化、減容化は勿論のこと、例えば、環境課題の解決手段として世界的に拡大が進むEVの高圧端子には当社の高特性銅合金が、パワーモジュールには金属-セラミックス基板が供給されており、その他にも半導体接合のための高性能な銀ナノ粒子や磨耗部品への高度な表面処理といった材料や技術を提供しています。
 また、当社の礎ともいえる製錬事業においても当社独自の技術・ノウハウを駆使して、他では類を見ない程数多くの種類の有価金属をコンパクトな設備で効率よく回収・精製し、世の中に提供しています。

 当社は創業以来、常に社会や環境を重視した事業を継続してきており、今後もサステイナブルな社会の実現に資することを最重要のミッションと考えています。
 海外の鉱山においても、地域社会との対話を重ね、水資源や生態系の保護、堆積場や鉱さいダムの管理や覆土・緑化・植林、学校・病院の建設や教師・医療関係者の手配による教育環境や医療環境の整備、電気・道路などのインフラ整備、雇用創出など、地域との共生関係を創り上げています。

国際規範の尊重

 DOWAグループは、2009年より人権、労働、環境、腐敗防止に関する4分野10原則を定めた「国連グローバル・コンパクト」に参加しています。今後も引き続き「国連グローバル・コンパクト」を支持し、真摯に取り組むとともに、調達先ならびに供給先とお互いに協力しながらサプライチェーン全体でのCSR強化に努めて参ります。
 また、当社は以前から循環型社会の構築への貢献を企業理念に掲げて実践してきました。2015年9月の国連総会で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の理念も取り入れ、DOWAグループが事業を通じて貢献できる領域に関して、財務・非財務の区分にとらわれない、より統合的な価値の創出に取り組んで参ります。

人材育成の風土づくり

 当社は、社員それぞれが、やりがいを感じて力を発揮できる労働環境を整備します。
 私は、全社員が企業理念を共有して「ワンチーム」でミッションを果たす集団として、お客様や株主の皆様からの信頼や満足を得たいと願っています。
 現在、厚生労働省のユースエール認定やグッドキャリア企業アワードなどでご評価いただいた秋田製錬に続けと言わんばかりに、それぞれの事業所で、皆が成長する人材育成の風土づくりを続けています。当社は、このような自律的な取り組みを、横断的な人材育成や公平な評価制度を通じてしっかりと支援し、全社で成長基盤の構築を進めます。

 これからも新たな価値の創造を通じて、ステークホルダーの皆様の期待に応えて参ります。忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いです。

DOWA ホールディングス株式会社
代表取締役社長
関口 明

関口 明

ページトップへ