DOWA CSR報告書2017

DOWAグループについて

DOWAグループは、銅や亜鉛、金銀などの鉱山・製錬事業から広がった5つの事業を展開しています。

2016年度 業績ハイライト

 2016年度の実績は、連結売上高は前期比1%増の4,105億円となり、連結営業利益は同3%減の339億円、経常利益は同4%増の365億円、親会社株主に帰属する連結当期純利益は同20%増の261億円となりました。当社グループの事業環境については、自動車関連製品の需要は国内・海外とも比較的堅調に推移し、電子部品や新エネルギー関連の製品は東アジアを中心に需要が伸長しました。また、相場環境については貴金属や亜鉛などの金属価格が上昇しました。

(億円)

経営成績 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
売上高 4,193 4,439 4,642 4,065 4,105
営業利益 245 317 390 350 339
経常利益 272 350 420 350 365
親会社株主に
帰属する当期純利益
152 233 265 218 261

各表記年は4月1日から翌年3月31日までの会計期間を表しています。

グラフ

2016年度の状況

部門別の状況

 私たちDOWAグループは、5つのコアビジネスからなる循環型事業をグローバルに展開しています。
「製錬事業」では天然資源に加え、多様なリサイクル原料から有益な金属を取り出します。取り出した金属は、「電子材料事業」「金属加工事業」「熱処理事業」でさまざまに加工されて高機能化され、自動車や電子機器といった最終製品に組み込まれます。さらに「環境・リサイクル事業」では、廃棄物を無害化し、使用済み製品などから金属を分別・回収します。回収された金属は、製錬原料として再び活用されます。このような循環事業の展開を通じて、高品質な製品やサービスを提供するとともに、環境保全や資源問題などの社会課題の解決に取り組んでいます。
 部門別の事業概要と2016年度の営業状況は以下のとおりです。

売上高構成比※
(2016年度)
営業利益構成比※
(2016年度)

DOWAエコシステム

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廃棄物処理事業
一般廃棄物および産業廃棄物の収集・運搬から中間処理、埋立処分まで、一貫体制での処理
土壌浄化事業
土壌汚染の調査から浄化工事、モニタリングまでトータルサポートを提供
リサイクル事業
工場の生産工程から出るスクラップや電化製品・自動車などの使用済み製品からの有価金属の回収

DOWAメタルマイン

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貴金属銅事業
金、銀、銅をはじめとする多様な金属を回収できる、世界有数のリサイクル製錬
レアメタル事業
使用済み自動車排ガス浄化触媒からのプラチナなど白金族のリサイクル
亜鉛事業
国内最大の亜鉛製錬所で年産20万トンを誇る秋田製錬を中心に、資源開発から地金生産、加工品の販売まで、一貫した事業展開

DOWAエレクトロニクス

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半導体事業
半導体材料の高純度ガリウム・インジウム、化合物半導体ウェハ、また高輝度・高出力LEDのトップメーカー
電子材料事業
太陽光パネルの電極材に使用される銀粉、電子部品に使用される銅粉、電池材料となる亜鉛粉・酸化銀などの製造
機能材料事業
圧倒的な世界シェアを誇るアーカイブ用データテープ向け磁性粉、コピー機向けのキャリア粉、プリンタなどに使用されるフェライト粉の製造

DOWAメタルテック

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金属加工事業
自動車・半導体向けの端子やコネクタに使われる銅・黄銅・銅合金の条、黄銅の棒・鍛造品の製造
めっき事業
自動車のコネクタ・スイッチなどの部品向け貴金属めっき加工
回路基板事業
産業機械・鉄道・風力発電・太陽光発電などの電力制御機器に使用される金属-セラミックス基板の製造

DOWAサーモテック

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工業炉事業
熱処理加工のノウハウを活かし、熱処理炉の設備設計から立ち上げ、メンテナンスに至るトータルサービスの提供
熱処理加工事業
自動車のエンジンや変速機などの金属部品の耐摩耗性・耐疲労性・耐焼付性などを高める表面加工処理

※調整額を除く構成比

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