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DOWAの社会的責任とは。

未踏の領域への挑戦

真のエクセレント・カンパニーを目指して

吉川

昨年度は、「新生・DOWA」として本格始動の年、 そして3 ヶ年の中期経営計画「事業構造改革V〜 Jump up to the New Stage 改革のレベルを引き上げ、未踏の領域 へ挑戦〜 」の中核の2年目にあたる、大変重要な年でした。 上期こそ、金属価格高騰などの追い風もあり過去最高益を 更新しましたが、下期は需要減やエネルギー価格・資材の 高騰など経営環境が悪化し、大変厳しい結果となりました。 今年度も当面、厳しい経営環境が続くことが想定されます が、将来の成長のために昨年度実施した大型投資の効果の 実現や新商品の開発など、引き続き手を緩めず前進してい かなければなりません。

河野

今年度は、事業構造改革Vの総仕上げの年である と同時に、次期中期経営計画を立案する年、すなわち今後 5年先、10年先を見据えて様々な施策を打っていかなけれ ばなりません。昨年度から取り組んでいる現場改革を一層 推し進めて、DOWAグループの収益の源泉である現場の 強化を図ると同時に、経営層から現場の最前線に至る各層 における人材育成も体系的に推進していきます。そして、 市況に左右されない「筋肉質のDOWA」を目指します。

吉川

企業体質の強化もさることながら、真のエクセレ ント・カンパニーを目指すためには、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)が今や必要不可 欠です。DOWAグループも、昨年度から従来の「環境報告 書」を「CSR報告書」としてリニューアル発刊し、CSRに関 する様々な取り組みをご紹介しましたが、ここで今一度、 「DOWAのCSR」について、考えてみたいと思います。

DOWAのCSRとは

「CSR元年」にあたり

吉川

岡山・児島湾の干拓事業、秋田・小坂鉱山の開発を ルーツとする私たちDOWAグループは、まさに地域と一体 となって100年以上歩んできました。そして、あらゆる産 業を根底で支える非鉄金属業界の一員として、素材の安定 供給という重要な社会的責任を今日まで担い続けています。

河野

その素材の安定供給という業界の使命もさること ながら、近年は、金属資源の枯渇や鉱山開発に伴う大規 模な自然破壊・環境汚染が深刻な世界的課題としてクロー ズアップされています。国内外における使用済み製品な どからの金属リサイクル事業を通じて資源循環に貢献する DOWAの役割が、一層重要なものとして注目、そして期 待されていると考えています。

吉川

製錬、環境・リサイクル、電子材料、金属加工、 熱処理という5つの循環型事業を通じて社会に貢献するという重要な役割は、今後もDOWAが率先して担っていか なければなりません。と同時に、これらの事業、すなわち DOWAのCSR活動を根底から支える従業員一人ひとりが、 日ごろの行動や意識において、常にCSRを体現していく ことが不可欠ではないでしょうか。

河野

そうですね。今年度はまさに、事業のみならず従業 員一人ひとりのCSR行動にこだわっていきたい、と考えて います。CSR行動ガイドラインとして掲げた4つの指針、す なわちSpeciality、Speed、Open、Responsibilityを各職 場、各従業員の具体的な行動に落とし込む仕組みを構築する ほか、従来の環境基本方針を見直し、地球環境や地域への貢 献を通じて、一人ひとりの行動や意識に公正さと清廉さを社 風として定着させていくことを目指します。従業員の環境や 社会貢献に関する活動を表彰する「社長環境賞」などの制度も 設けて、DOWAグループ全体でCSR行動を促進します。

吉川

社外からのDOWAに対する熱い期待に一層力強く 応えるためにも、是非そうした社風を定着させて欲しいで すね。ガイドラインや方針など、「CSR元年」としてキック オフするための体制は整いましたから、今後は実践あるの みです。

地球温暖化の抑制に向けて

「カーボン・ニュートラル」を目指すDOWA

吉川

改めて言うまでもなく、地球温暖化の抑制に向け て、世界各国が一丸となって取り組まなければならない時 期を迎えています。地球環境に貢献することを企業理念と して掲げる私たちDOWAグループとしても、従来以上に 主体的な取り組みが必要です。

河野

製錬事業や廃棄物処理事業などの事業活動に伴っ て発生するCO2の量は、事業規模の拡大に伴って必然的に 増加してしまいますが、この増加分を省エネによる自助努 力、種々のリサイクル事業やフロンガス破壊、CDM事業 などによるCO2排出削減への貢献量でカバーする、「カー ボン・ニュートラル」を目指していきたいと考えています。

ごあいさつ

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