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トップメッセージ:CSR経営をグローバルに展開し、国際社会が抱える諸課題の解決に寄与する。

私たちDOWAグループは、アジア地域を中心に5つの事業領域にまたがる循環型事業を展開しています。
環境対応製品の提供や廃棄物処理・リサイクルなどの本業を通じて、世界各地における環境・エネルギー問題などの社会課題の解決に寄与してまいります。

DOWAホールディングス株式会社 代表取締役社長
山田政雄

市場のボーダレス化に機敏に対応

東日本大震災から2年が経過しましたが、国内の電力・エネルギーなどの問題が引き続き製造業全体に大きな影響をもたらし、市場構造が急速かつ大きく変化しつつあります。世界全体を見渡しても、景況が各国・地域の政治や経済動向に左右される場面が増えており、改めて市場のボーダレス化が進んだことを実感させられます。このような不安定な状況においても、私たちDOWAグループは昨年度からスタートさせた中期計画Ⅴの基本方針「成長の継続」に基づき、アジア・新興国市場を中心にさらなる事業拡大を推進してまいります。昨年度はシンガポールにおける貴金属リサイクル拠点の立ち上げや、タイにおける亜鉛加工工場ならびにインドネシアにおける熱処理工場の建設などに相次いで着手いたしました。これらの新拠点を起点として、国内外の既存拠点との連携を図りながら、市場や顧客企業の動向やニーズを機敏にとらえてまいります。

「安全最優先」という社会的責任

成長の継続の大前提として、事業基盤の強化も欠かせません。中でも「安全」は事業全体の礎そのものです。「安全はすべてに優先する」とは従来から掲げているDOWAグループの安全衛生方針ですが、国内外の拠点・人員増加も踏まえ、今一度「安全最優先」を徹底させ、グループ内の事故災害やトラブルを最小化すべく、昨年度より「全社安全運動プロジェクト」をスタートさせました。この安全運動プロジェクトは「誰も怪我をしない、させない」をスローガンに、グループ全体の安全レベルの底上げを図ることを主眼としています。安全な職場づくり、そしてその上に成り立つ安定操業は、従業員や顧客企業、地域に対する社会的責任です。

トップメッセージ:CSR経営をグローバルに展開し、国際社会が抱える諸課題の解決に寄与する。

サプライチェーン全体で連動するCSR経営

改めて言及するまでもなく、企業経営におけるCSRの重要性は、経営のグローバル化も相まって一層高まっています。私たちDOWAグループも2009年度から参加している国連グローバル・コンパクトの国際的な普遍原則を踏まえることはもとより、自社事業だけにとどまらずサプライチェーン全体のCSR推進、すなわち調達先ならびに供給先との連携を一層意識して取り組んでまいります。昨年度は「紛争鉱物」不使用のEICC認証を金に関して取得いたしました。川上から川下に至るまで幅広い分野に展開するDOWAグループの各事業において、それぞれのお取引先とともにCSR活動を推進してまいります。

※EICC(Electronic Industry Citizenship Coalition):アメリカ電子業界の行動規範推進グループ

このCSR報告書は、私たちDOWAグループの国内外におけるさまざまな取り組みをステークホルダーの方々に知っていただくと同時に、社員一人ひとりがCSRについて改めて考え直すことも目的として作成しています。DOWAグループの新たな企業価値の創造がグローバルレベルのさまざまな社会課題の解決や国際社会における新たな価値創造につながるよう、読者の方々の忌憚のないご意見を是非お聞かせくださるよう、お願いいたします。

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