DOWA CSR報告書2015

CSR経営社長緒言

私たちDOWAグループは、海外事業のさらなる拡大や成長市場・周辺分野への展開による事業拡大を通じて、グローバルな社会課題の解決に貢献してまいります。

DOWA ホールディングス株式会社
代表取締役社長
山田政雄

5つのコアビジネスを通じて、グローバルな社会課題の解決に貢献する

変化に機敏に対応しながら、事業活動を推進

私たちDOWAグループは、「地球を舞台とした事業活動を通じ、豊かな暮らしの創造と資源循環社会の構築に貢献する」という企業理念を掲げ、1884年の創業以来一貫して社会を支える製品やサービスを提供してまいりました。鉱山・製錬業からスタートし、環境や経済・社会など時代のさまざまな変化に対応しながら現在の5つのコアビジネス―― 環境・リサイクル、製錬、電子材料、金属加工、熱処理を展開するに至っています。

グローバル時代を迎えて久しい今日、企業を取り巻く事業環境において、ありとあらゆる変化がかつてないスピードで進行しています。こうした状況だからこそ、130年以上にわたり時代の変化を乗り越えてきた私たちDOWAグループのコアビジネスの強みが一層発揮できると確信しております。長年の経験を活かし、変化を機敏に捉えて対応しながら、グローバル社会を支える事業活動を推進してまいります。

成長を担う「多様なグローバル人材」を育成

今年度からスタートした新たな中期計画では、基本方針「成長の継続」のもと、「海外事業のさらなる拡大」「成長市場・周辺分野への展開による事業拡大」「事業競争力の継続的強化」の3本柱を掲げています。これらの取り組みにおいては、各事業部門における重点施策の着実な積み重ねが不可欠ですが、その一方で諸施策の担い手である「人材」の育成や拡充が不可欠です。とりわけ一層の拡大を図る海外事業を担う「多様なグローバル人材」の育成を目指し、若手社員の海外研修やグローバル採用の拡大、在外各社スタッフの来日教育など、中長期を見据えた取り組みを強化しています。言うまでもなく、人材は企業活動のすべての基本であり、私たちDOWAグループは多様な人材が最大限に能力を発揮できるよう、一層注力してまいります。

グローバル市場のサプライチェーンにおけるCSR取り組みを強化

グローバル市場のサプライチェーンにおけるCSR取り組みは、一層重要性を増してきています。私たちDOWAグループは、国連グローバル・コンパクトの普遍原則を踏まえて策定したCSR調達方針に基づき、2014年度に「DOWAグループCSR調達ガイドライン」を新たに作成・発行しました。このガイドラインは、CSRの観点から、私たちDOWAグループとともにサプライヤーの皆様に取り組んでいただきたい項目を示すことで、お互いに協力してCSR経営を推進していくことを目的としています。今後はこのガイドラインに沿って、グローバル市場を構成する一員としてサプライチェーン全体のCSR強化に努めてまいります。

地球温暖化対策や資源・エネルギー問題など、グローバルレベルでの迅速な対処が求められているさまざまな社会課題に対して、私たちDOWAグループは5つのコアビジネスを通じて、お取引先や各国行政、地域社会などあらゆるステークホルダーと連携しながら、その解決に貢献してまいります。

このCSR 報告書は、私たちDOWAグループのCSRに関するさまざまな取り組みを社内外に幅広くお伝えするとともに、従業員一人ひとりが改めて日頃の業務を見つめ直し、自らの業務におけるCSR について今一度考えることも目的としています。DOWAグループの継続的な成長をグローバルな社会課題の解決に一層寄与させるべく、読者の皆様の忌憚なきご意見を是非お寄せください。

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