DOWA CSR報告書2015

Environment環境

重点施策:生物多様性への取り組み

〈生物多様性方針Web〉

http://www.dowa-csr.jp/about/biodiversity.html

生物多様性保全に関する社内調査

これまで当社では、自社保有森林の管理や植樹などを中心に、自然保護と地域貢献を取り組みの柱としてきましたが、生物多様性基本方針の策定により、さらに自社事業と生物多様性の関係性と影響の把握に向けた取り組みを開始しました。
2014年度は、事業所内や近隣地域の生物保全地域、水源地などの確認、各事業所における緑化や自然保護活動の状況などについて調査を行いました。今後はこれらの情報を基に、事業所単位でできることと本社主導で管理推進することを整理し、行動計画の策定に活かしたいと考えています。

結果の一例

鉱山跡地に豊かな植生を復活

かつて鉱山活動による森林破壊を経験した当社にとって、緑化や地域固有植生の復活などの活動は使命であり、継続して取り組んでいく大きな課題です。 2006年、秋田県小坂町にある製錬所敷地内で植樹を開始しました。鉱山跡地は植物の育成が難しく、植樹にあたっては植生生態学の研究を行っている国際生態学センターの指導のもと、地元の森林組合や種苗業者の協力を得ながら、コナラ、ミズナラ、ブナなど地域の樹種を選んでいます。2007年からは「小坂・ふるさとの森づくり植樹祭」として、地域住民の方々と緑化・植樹活動を始め、地域コミュニケーションの場としても根付きつつあります。これまでの8年間で25種類、計14万本の植樹を行い、当初50cmだった苗木が2mにまで成長するなど、しっかりとふるさとの森が育っています。

イメージ写真

調達における生物多様性への配慮

森林資源である紙の供給は重要な生態系サービスの一つであり、気候変動や廃棄物などとも関わる課題です。
DOWAグループの製造事業は非鉄金属を中心としているため、水を除き主な原材料に生物資源は使用していませんが、国内外すべての事業所において紙を使用しており、グループ全体では毎年大量の用紙を購入しています。このためコピー用紙やパンフレット類には古紙や森林認証材パルプを配合した紙を採用しています。
また、DOWAグループのCSR調達ガイドラインでは、自然保護や環境負荷低減などの環境活動について必要に応じてサプライヤーに開示を求めており、集中購買を行う紙の入札時には、CSR調達方針に基づき調達先の企業が「責任ある用紙調達」を行っていることを確認しています。

『確認事項』
  • ・木材原料の調達方針を定めている
  • ・木材原料の合法性を確認する管理体制を構築し、運用している
  • ・原料パルプの情報源に関する情報を提供できる

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