DOWA CSR報告書2014

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CSR REPORT 2014

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DOWAメタルマイン(製錬事業)

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DOWAグループの基盤である製錬事業を行うDOWAメタルマインは、長年培ってきた鉱山・製錬技術を活かし、複数の製錬所のネットワークによる「リサイクル製錬コンビナート」を構築しています。多様な原料から20数種類の金属を回収するリサイクル製錬を通じて、資源循環型社会の構築に貢献します。

事業分野

貴金属銅事業 レアメタル事業 亜鉛事業

主な商品とサービス

金、銀、銅、亜鉛、亜鉛合金、鉛、プラチナ、パラジウム、インジウム、ガリウム、ゲルマニウム、スズ、アンチモン、粗硫酸ニッケル、ビスマス、テルル、硫酸など

写真

〈DOWAメタルマイン主要工場の紹介〉

多様な原料に対応する、世界屈指の複合リサイクル製錬所

リサイクル原料を主体とする製錬プロセスへの大転換に取り組み、総力を挙げて操業体制を確立。回収元素数の増加など、リサイクルプロセスのさらなる進化を図る。

小坂製錬株式会社 
所在地/秋田県鹿角郡小坂町小坂鉱山字尾樽部60-1
従業員/ 314人(2014.3末)

複合リサイクル製錬プロセスの進化

銀

小坂製錬では、2008年に製錬プロセスをそれまで100年以上続いた溶鉱炉・自溶炉方式からTSL(Top Submerged Lance)炉主体に切り替えました。プロセスと同時に原料も鉱石からリサイクル原料主体にシフトするという、国内外問わず前例のない大転換となりましたが、DOWAグループの総力を挙げて幾多の難題を克服し、安定操業体制を確立することができました。さらにさまざまなリサイクル原料など多様な原料への対応力を高めていくために、2011年度から粗硫酸ニッケル、スズの回収を新たに開始し、回収金属数をさらに増加させています。また2013年度は精銀工程の改善を進め、銀の増産が実現しました。

紛争鉱物フリー製錬所

小坂製錬

小坂製錬は、サプライチェーンの上流で非鉄金属原料を供給する立場としての社会的責任もしっかり果たしています。2012年秋に紛争鉱物不使用の証であるEICC/GeSiのCFS認証(Conflict Free Smelter 詳細)を金に関して国内製錬会社として初めて取得、2013年度の更新審査も通過しました。小坂製錬が金地金を供給する直接のお取引先にとどまらず、サプライチェーンのさらに下流に広がる金のユーザー各社に安心していただけるよう、鉱石・リサイクル原料問わず調達先としっかり連携して、紛争鉱物に関するリスク管理を一層徹底してまいります。

VOICE

〈銅製錬部〉

貴金属課 松村 赳寛

貴金属課 松村 赳寛

銀の増産に向けて、貴金属工場では原料処理炉の生産性向上などの諸改善に、製造現場一丸となって取り組んできました。その結果、原料処理量を約1.5倍まで増加させるなど、銀生産量国内No.1の達成に貢献することができました。

原料成分の多様化など、リサイクル原料への転換に伴う課題はまだまだ山積していますが、一歩ずつ着実にクリアしていきます。

VOICE

〈生産管理部〉

生産管理課 徳本 哲朗

生産管理課 徳本 哲朗

小坂製錬は事業環境の変化に伴い、鉱石原料からリサイクル原料へ転換し、さまざまな非鉄金属地金の生産を行ってきました。原料だけでなく、企業に問われる責任についても時代に応じて変化しており、生産者としての責任を果たすべく今回CFS認証を取得いたしました。

今後も環境・社会のニーズ変化に柔軟に対応し、信頼される製品づくりを継続いたします。

2013年度トピックス

旧小坂鉄道の機関車や駅舎を小坂町に寄贈

旧小坂鉄道の機関車や駅舎を小坂町に寄贈

小坂製錬がかつて自溶炉方式だった頃、鉱石や硫酸の輸送で活躍した旧小坂鉄道は、2009年に廃線となりましたが、往時に活躍した機関車やラッセル車を観光資源として活用したいという地元・小坂町の要望に応じて、2014年3月、町にディーゼル機関車などの車両、旧小坂駅舎、軌道跡地などを無償譲渡しました。小坂町では、これらの資産を産業遺産として活用し、機関車の運転体験や展示などを柱とする鉄道テーマパークを整備する計画です。

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