社会との関わり

特集 地域とのハーモニー 地域イベントを一緒に育てる−児島湖花回廊プロジェクト− map

第2回 児島湖花回廊さくらまつり

写真2011年3月6日、深いピンク色のつぼみがほころび始めたさくらまつりの会場には、子供からお年寄りまで約1万2千人もの地域の方々が足を運び、ひと足早い春を実感しました。
このさくらまつりは、児島湖周辺の9学区連合町内会とDOWAグループとでつくる実行委員会が、企画から運営まですべて自分たちの手で作り上げるイベントです。また開催に際して、岡山県、岡山市のほか地元の新聞社やTV局など、地域から多くのご支援をいただいています。DOWAグループは、地域社会とのコミュニケーションを通じ健全で良好な関係を築き、ともに地域の発展に貢献できるよう努めています。

企画から運営まで自分たちの手で

写真さくらまつりは地域のイベントですが、1万人以上が参加する規模で、交通や安全、スタッフのとりまとめなど多くの課題があります。DOWAグループと9学区連合町内会の方々は一緒に考え、企画の段階から約半年をかけ一つひとつ準備を進めてきました。
当日は700人以上もの地域の方々がスタッフとして、また出演者として関わり、模擬店やアトラクション、ステージイベントなどを運営しました。餅つきやばら寿司など趣向を凝らした模擬店は30店舗以上、小さな子供たちも楽しめるように用意されたミニSLや気球体験、スポーツゲームなどのアトラクションも大人気でした。また、地元サークルや子供たちによる「ふじた傳三郎太鼓」や「花回廊音頭」など、ステージで繰り広げられる踊りや演奏には大きな拍手が送られました。
DOWAグループの岡山各社は、事業について理解を深めていただくために金属リサイクルや金属粉についてパネルや模型の展示を行いました。なかでもバイオディーゼル岡山は、使用済みの食用油と花苗を交換するイベントを行い約300Lを回収、多くの方々にご協力いただきました。参加者は、実際にバイオディーゼル燃料で動く岡山市のゴミ回収車や精製システムの模型などを目にすることで、エコ活動と環境保全との関わりを実感していただけたようです。
また、当社社員はもうひとつのDOWAのルーツである秋田県名物「きりたんぽ鍋」を提供。比内地鶏やセリなど、本場から取り寄せた食材で作る本格的な味わいが評判でした。

VOICE

ともに長く続けていきたい

写真
岡山市連合町内会副会長
福島学区連合町内会会長
深井忠夫

植樹が始まってから、地元の小中学校の校長先生からよい取り組みだと感謝されています。子供たちが変わってきた、地域と一体の活動に参加することによって地区の人がいつも見ているという気付きに繋がっている、と言われます。
このあたりは昭和20年代の宅地化から始まった新しい町ですが、もともと助け合うという気風、融和の意識がありました。ただ地区ごとの活動はあっても、他の地区と一緒に何かする機会がありませんでした。さくらまつりは9学区の連合町内会がともに行う初めての祭りです。サークル活動などの発表やコミュニケーションの場にもなっており、皆さんが本当に楽しみにしています。植樹も祭りも自分たちのイベントとして、長く盛り上げていきたいと考えています。

VOICE

地域の誰もが誇れる名所に

写真
児島湖花回廊
サポーターズクラブ会長
山内憲太郎
(DOWAエレクトロニクス
岡山社長)

今年、花回廊は5度目の春を迎えることができました。地元の方々や行政のご支援・ご協力のおかげで、植樹は4200本を超え、サポーターも3800名に達しました。このプロジェクトでは、植樹後も、植えた人が自主的に管理する仕組みをつくり、桜1本1本にサポーターの名前が書かれたプレートがつけられています。自分の木の成長とともに、育樹地である地域への思いも深まるようです。
「これからもっとさくらを植えたい」、「春だけでなく四季を通じて草花が楽しめる花回廊にしたい」、「マラソンやさくらまつりなどのイベントもさらに楽しいものにしていきたい」など、まだまだたくさんの夢があります。地域の皆さんと一緒にこれらの夢を実現させ、この児島湖周辺を地域の誰もが誇れるすばらしい名所にしていきたいと考えています。

TOPICS 2010 第1回 児島湖花回廊いきいき健康マラソン

写真2011年1月30日、花回廊プロジェクトの一環として、河津桜の植樹地を巡るマラソン大会を開催しました。18都道府県から1601人の市民ランナーが参加し、3km、5km、10kmのコースを走破。大会にはDOWA社員のほか、多くの地域のボランティアの方々にご協力をいただきました。
DOWAグループは、これからも地域の方々とのパートナーシップによる地域貢献活動に積極的に取り組んでいきます。

▲PAGE TOP