DOWAメタルテック

Leader's Voice

DOWAメタルテックは(1)伸銅事業、(2)めっき事業、そして(3)回路基板事業の3事業によって構成されています。いずれの事業においても主要顧客はグローバルに展開しており、当社も当然それに呼応した対応が要求されます。具体的には、当社は中国・東南アジア・欧州を中心に積極的な海外展開を進めていますが、同時に金属素材の有効利用を通じて環境に優しい製品の開発・供給にも精力的に取り組んでいます。
(1)伸銅事業は、銅合金の強度・耐熱性・加工性などの向上により、部品の小型化・軽量化・高信頼化に貢献し、最終製品における材料負荷を低減しています。
(2)めっき事業は、生産性の高い広幅材料への貴金属めっきを行い、素材の高機能化・耐食性向上を図ると共に薄膜化などによる貴金属使用量の削減も実施しています。
(3)回路基板事業は、金属とセラミックスの異種材料を接合した部材であり、軽量化・高品質化により、多くの省エネ製品に組み込まれています。
こうして、当社は各事業とも国内外のお客様が要求する品質・特性にお応えするだけでなく、独自技術で金属使用量を削減し、資源の有効活用と環境負荷の少ない製品の開発、供給、更には省エネ製品の発展にも貢献してまいります。

代表取締役社長 西澤 春雄

DOWAエレクトロニクスの主要工場の紹介:DOWAパワーデバイス株式会社

所在地:〒399-0711 長野県塩尻市大字片丘9637-3 塩尻インター林間工業団地
従業員:193名(2011.3末)

産業用パワーデバイスで環境に貢献

写真DOWAパワーデバイスは、高圧・大電流の電力変換や制御を行うパワーデバイスの部品として使用されるセラミック接合基板を製造している工場です。パワーデバイスは電気を効率よく使うために欠かせない製品で、エアコンなどの家電、産業機器、自動車、鉄道など、幅広い領域で使われています。また、太陽光発電や風力発電などのクリーンエネルギーを支えているのもパワーデバイスです。自然エネルギーで発生する不安定電力を、パワーデバイスによって安定した電力に変換して送電しています。電力の効率利用の要となるパワーデバイスは、省エネルギーを通して地球環境に貢献しています。
中でもDOWAのセラミック基板は、電車や産業ロボット、工作機械のモーター制御など、産業機器の分野では世界トップシェア。熱や振動などを受けることも多い産業機器は、長期間安定して使えることが重要であるため、より信頼性の高い製品作りに向けて研究開発に特に力を注いでいます。

未来に向けた製品開発

写真パワーデバイスは、その特性上、環境や社会動向など数年先を見据えて開発に取り組む「未来を考える製品」です。例えば温暖化対策が進み省エネ意識が向上すると、ハイブリッドカーや新エネルギー機器の需要が高まります。高機能な機器を支える品質の高いパワーモジュールをスピーディーに開発するともに、社会で広く使われるためには汎用化、量産化する技術も必要となります。当社は、未来の社会のニーズに応えるため、多くの人材を投じて次世代の技術開発を進めています。
近年は、開発の可能性を広げるため、大学との共同研究や異業種とのコラボレーションも積極的に進めています。
2010年度には、アルミメーカーである日本軽金属との共同開発でパワーモジュール向け回路基板一体型冷却器を開発しました。この製品は、一体型にすることで飛躍的に冷却性能を高め、従来よりも効率の良い電力制御を実現。新幹線をはじめとした鉄道車両やハイブリッドカー、電気自動車などのパワーモジュールの分野に貢献します。

DOWAのエコプロダクツ

担当者からひとこと

開発部 部長 小山内 英世

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DOWAパワーデバイス・開発部では、省エネ製品で注目されているパワーデバイス用回路基板の開発を行っています。より良いものを安価に、よりスピーディに、タイムリーに世の中に出すべく、社内だけではなく、ユーザー、原材料メーカー、他業種企業、大学との共同研究、開発を積極的に実施しています。これら海外も含めた様々な企業、機関との連携、コミュニケーションを通じて、世界最先端の製造・量産技術、評価・保証技術の開発、開発力の元になる人材育成に努めています。
2011年2月には日本軽金属との共同開発品であるパワーモジュール回路基板一体型冷却器をプレスリリースしました。これからもより良い製品を開発し、社会に貢献していきます。

働きやすい職場作り

写真当社は多くの従業員を地元から雇用しています。特に地元のパート社員の方々に支えられている企業として、勤務時間の工夫や休暇をとりやすくすることによって、ライフスタイルに応じた働きやすい職場環境づくりに努めています。また、個々人が十分に能力を発揮できるよう、多能工化の支援や目標管理のシステムなどを積極的に取り入れています。

担当者からひとこと

生産管理課 副課長 小松 徹

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当社のパート社員は、お子さんがいらっしゃる主婦の方が多いため、勤務時間を、9:00〜16:00に設定し、保育園などの送迎や家事に支障がないよう配慮しています。また、気兼ねなく休みがとれる職場環境とするよう、多能工化を推進し、欠員工程のバックアップ体制を充実させています。現在パート社員は50人以上在籍していますが、平均勤続年数は約6年と、非常に高い定着率となっています。

TOPICS 2010 塩尻ぶどうの郷ロードレース

写真当社が位置する塩尻市では、ぶどうのシーズンである9月にマラソン大会「ぶどうの郷ロードレース」が開かれ、スポーツを通じた社会貢献の一環として当社も支援を行っています。
従業員もランナーとして参加する楽しいイベントですが、その名の通りレース出場者に食べ放題のぶどうやジュースが提供されるなど、塩尻らしいユニークな大会です。これからも地域の一員として、環境保全などの責務を果たすとともに、このようなイベントなどの地域と一体となった取り組みに積極的に参加していきます。

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